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spotifyで音楽を聴いていたらふと思い出して「太陽族」というバンドを思い出して検索したら引っかかった.
でも,やはり無かった.「裸電球」という曲が聞きたかった.
動画はこちら
ああいい曲だ.
私はこのバンドが故あって好きになった.
久しぶりに聞いたので,なんかそこら辺のことを書きたくなった.
ただ,あまり楽しい話には出来ない.
太陽族の曲を初めて聞いたのは大学2年か3年の時だった.
大学の軽音部の先輩が外で組んだバンドで太陽族の曲をコピーしていて,それをライブハウスへ聞きに行ったのが初めてだった.最初はオリジナルだと思ってた.先輩方らしい曲だと思った.
その後初めて生でライブを見た.2013年のいしがきミュージックフェスティバルだった.そこで出会ったのが前述の「裸電球」という曲だった.
大学2年~3年の当時は,それまでの人生で一番ダメな時期だった.そして当時から今までを考えても当時が最高にダメだった.多分あれよりダメなことを経験したらい死ぬだろう.当時はなんとか死ぬのが怖くてなんとか死なずに済んだ.
理由は色々あったが,そのうちの一つがバンド(音楽)を出来なかったことだった.その理由も色々あったが,とにかく出来なかった.出来ないことがストレスだったが,やりたいと思うのもストレスで逃げ場所がなかった.ああいうのはなかなかキツい.自分で自分の首を絞め続けていたようなものだ.
そんな中で「裸電球」を聴いた.私は泣いた.人目もはばからず涙を流した.人目を気にする余裕も無かった.あの時私はあの曲に感化され,自分の中の膨大なストレスをすくいあげられ,それらを卑下したり否定するものではないと思わせられた.だから二十歳を過ぎたいい大人が声を上げて泣いた.
音楽が持つ力,みたいなフレーズをたまに見かける.使い古されたフレーズで辟易することもあるが,私はあの時あの曲に救われたのだと思う.使い古されるにも理由はあるのだと今更ながら経験として実感した.だから当時の私に最も必要なものはあの曲だったのだと確信している.
この経験が私が太陽族を好きになった一番の理由である.
ただ,心残りもある.この「裸電球」が入ったCDは当時ライブ限定販売だったのだが,当時は半端なくお金が無くて悩みに悩んで買わなかった.今思えば1日飯抜いてでも買っておくべきだった.
さっき調べたらネットで販売してそうだったが,販売してるページがメンテ中になっていてかなり絶望的な気持ちになっている.でもAmazonとかで中古で買うのはなんか負けた気がするのでもやもやする.
ただ,幸いなことに公式のライブ動画がyoutubeに上がっているので思い出したときに聞いている.さすがにライブの時みたいに大泣きはしないが,今でも大声で歌いたくなる.
これ以外にも,前述した先輩のライブも鬱屈した当時の私の肩の荷を下ろしてくれていた.あのライブに行くようになってライブハウスにも顔出しやすくなった.太陽族を聴き続けた2年間だった.
さて,どうだったろうか.あまり楽しい話は出来なかった.とりあえず太陽族の話ができたのでそれで良しとしようと思う.
余談だが太陽族は去年の今頃から活動休止中らしい.悲しい.
活動再開したらまたライブに行きたい.