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ずぼら人間のブログ.技術系ブログにしたかった何か

「西の魔女が死んだ」読了

どうも,こちらを更新するのはお久しぶりかもしれません.

今日も元気にやっています.若干風邪気味ですが.

 

今日の2時頃の話ですが

あまりに寝つきが悪かったもので読書でもと思い

この間買った「西の魔女が死んだ」を読み切ってしまいました.

 

なのでここで感想でもしたためようかと思いブラウザを立ち上げた次第です.

 

 

~全体の感想~

ふんわりした雰囲気が印象的でした.

タイトルや序盤の「魔女」の死を知らされる描写からはあまり想像しづらい穏やかな雰囲気が終始ありました.

表紙の絵はそこら辺の雰囲気をとても良く汲み取っている感じですね.

後ろの解説にもそんな感じのことが書いてありました.

 

そしてこの小説はよく植物の名前が出てきますね.

物語の要所要所では植物がキーになっている気がします.

穴の中でまいが見つけるギンリョウソウが特に印象的で,ゲンジさんとの和解(?)のシーンにも登場したり,おじいちゃんとおばあちゃんが好きな植物だったりとまいを巡る人物に広く関わってきます.

 

あと,おばあちゃんが途中までとても頼もしい存在として書かれていて

不安定なまいを支える存在や,物語の進行をスムーズにする役割として上手く働いていました.

率直に「こういうおばあちゃんっていいな」と思いました.

ただ,終盤のまいと別れるシーンでは少しだけおばあちゃんの存在が小さくなっていたような気がします.そこも相まって,まいがこれから引っ越して生活に変化が訪れるということがその時点でぼんやりと想像できました.

 おばあちゃんの言っていた「オールドファッションなのですね」というセリフですが,これは単に「おばあちゃんの暮らしぶりが過ぎた時代のもの」というセリフ通りのものだけではなく,おばあちゃんの存在が(おばあちゃんとの生活が?)まいの中で少しずつ過去のものとなりつつあるという雰囲気も持ち合わせているのかなあ,などと深読みしてしまいました.

 

~全体のテーマのようなもの~

解説の方で語られていたのですが

科学技術が発達した現代へのアンチテーゼ的な要素があるような解説でした.(厳密にはそうだと断言されていたわけではありませんが,ほとんどそうだと言って過言はないと思います)

確かにまいがお父さんと二人で街に出た時のシーンで

まいが自分や両親が暮らしている世界とおばあちゃんが暮らしている世界を対比づけているところがありました.

割と見かけるパターンですが,個人的には現代の発展した社会を悪(もしくはそこまで極端には言わずとも黒よりのもの),昔ながらの自然に囲まれた暮らしを善(もしくは白よりのもの)という位置づけは最近あまり好きではなくなってきました.

僕が情報系の人間だから,ということもあるでしょうが,両者の両立した世界というものはダメなのかなあと思いながら読むことが多くなりました.

別に「森の中に電源引いてPCいじってる」みたいなものもありだと思います,個人的には.絵面はかなり違和感ありますが.でもそれも一般的になれば忘れてしまうような代物だと思います.

 

こういうのを見たり読んだりして思うのですが

自然の多い環境というのは現代では(特に都市圏では?)非日常の世界となっていて,そういった普段の忙しさから逃れられる環境となっているがためのある意味では現実逃避先の世界みたいな位置づけになっているなあという印象です.

個人的な違和感を覚えた箇所への考察でした.

それを悪いことだとは思いませんが,というか,小説の中を現実逃避の世界でないとしたらそれはそれで辛いですし….

ただ,もっと世の中素直になって

「仕事に追われない楽園みたいなところで過ごしたい!!」

みたいな雰囲気があった方がいっそ僕としても素直に受け止められる気がします.

あと極端な話ですが,例えば世の中が至る所が自然に満ち溢れていて,ログハウスのような建物で自然いっぱいの環境で仕事をするという世界だったとしたらこうはならなかっただろうなあと勝手に思っています.(勿論現実味はゼロですが)

そして結局のところ世の中バランスなのなかあという結論に落ち着きそうです.利便性も自然環境も.少なくとも人間社会を構築する上ではどちらも欠かせない要素だと思います.

 

~魔女のことについて~

もう幾度となく世の中で言われたことでしょうが,おばあちゃんが亡くなった時に書き残していたメッセージは最高でしたね.これぞ西の魔女って感じで.

こういう「子どもの時の不思議体験」はおじさん大好き.

感受性がフル稼働しているこの頃に大人が見せてくれる不思議な世界は貴重なものだと思います.年を重ねるごとに良くも悪くも常識が身についてきてこういう感性が薄れてきていることを実感しているので.

こういう心を忘れない大人になりたいですね.

 

こういう不思議な世界をどう考察するかは人によって様々だと思いますが

いっそ「現実的にはあり得ないかもしれないが,偶然で済ませるには何か足りない」という,地に足がつかない結論でまとめてしまいたいのが僕の感想です.

多分僕があと10歳若かったら心から信じていたでしょう.おばあちゃんの魂の脱出を.

 

 

他にも色々書きたいことがあったような気はしますが

書いてるうちに段々分からなくなってきたのでここら辺にしておきます.

とても良い本でした.何度か読み返してもっと考察を深めたいところです.

 

大変長文となりました.見たら2000字くらい書いてます.

最後まで読んでくれたかたはありがとうございました.

途中で飛ばしてここまで来てしまった方もありがとうございました.

それでは今日はこの辺で.